アンチエージングの要はビタミン~♪若さの秘訣
The Secret of Youth — Antioxidants, Mitochondria & Vitamin Power
アンチエージング、特にビタミン療法についてお話しようと思います。"一般的な内科診療"を行ってきた私にとって、必ずしも専門ではありませんが、以前から興味を持ってきた分野ですので、話してみたいと思います。
2026年9月、我が国の100歳以上の人口がついに10万人を超えました。私が生まれたころの100歳以上人口は数十人レベルだったので、実に1000倍以上の爆発的な増加です。全人口は減り続けているというのに、100歳以上の高齢者人口は爆増です。医療水準のさらなる向上が確実視されている中、この勢いは止まることはありません。
…ここで、他人事と思っているあなた…あなたも、いずれ100歳になります。その頃、あなたの奥さんも友達も兄弟も従妹も皆100歳です。ただ、現時点で見る限り、100歳、その実態と言えば、生き生きと元気に暮らしているという方はごく一握り。寝たきりの方が多いのが現状です。
その延長線上でイメージすると、あなたが100歳になる頃、それは考えるだけでも恐ろしい世界です。晴れた昼には、施設近くの公園に(若者が少ないため)AIロボットが、寝たきりのあなたやあなたの妻、友達、兄弟のベッドをきれいに並べていく。あなたがたは、そこで日向ぼっこ。皆、寝たきりで会話もありません。静かです。そして、時間が経つと、ロボットたちが、元の収容施設に、あなた方が横たわるベッドを一つ一つ戻していく。
…どうですか、こういう世界…。
しかし、実際には、このような事態にはならないと考えています。なぜなら、その頃は、今の時代では想像もつかないような、若々しい100歳たちがいっぱいだからです。100歳とは言え、見た目は70歳くらいでしょうか。元気さは、さらに見た目以上です。そういったあなたたちが、公園の中を楽しそうにおしゃべりをしながら、散歩をしているのです。…それはなぜか?
それは、ひとえに"アンチエージング"の取り組みのおかげです。すでに実践している人が多くなってきた"アンチエージング"。私が医学生のころ、まだこの言葉は一般的ではありませんでした。医学部では、基礎医学で"生化学"という科目があり、そこで、ビタミンの抗酸化作用について学びます。それが"アンチエージング"に有効だということも。今から20年ほど前の話です。当時の同級生は20歳そこそこであり"若返り"なんて興味なかったでしょう。国家試験にも出ない分野なのでなおさらのこと。しかし、私は既にその時"中年"。そのせいもあってか、その授業内容に興味を持ち、さっそく自ら実践しはじめたのでした。もっとも、始めてすぐに効果は出ません。しかし、その後長く続けた結果、20年ほどたった今では、私の血管年齢を検査をすると「実年齢より20歳若い」との結果が出ます。血圧も20歳の頃とほとんど変わらない。さすがに顔にしわはありますが、見た目はまあまあ若い方じゃないかと勝手に思っています。
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♪若さの秘訣はビタミン(特にビタミンE・C、そしてビタミンB群)にあり!
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(1)若さを保ち寿命を延ばす第一の秘訣は細胞の障害を守ること
ここでのキーワードは『抗酸化』です。人間は呼吸をし"酸素"を取り込みます。それで生きていくことができます。しかし体内に取り込まれた"酸素"の約2〜3%が『活性酸素』というものに変化するとされています。『活性酸素』は、免疫機能など、体内で重要な役割を果たしています。しかし、過剰になると"細胞を傷つける原因"となるのです。そのため、『活性酸素』は"老化""がん""シワ""しみ"の他"生活習慣病"の原因となります。この『活性酸素』を抑える機能が『抗酸化』です。私たちの体内では、この『活性酸素』を抑える力、いわゆる『抗酸化』力が"加齢"とともに低下していくことが知られています。そのため、処分しきれない『活性酸素』が体内にたまり、より"毒性"の強いものへと、変わっていくのです。そこで『抗酸化物質』の登場になります。この物質は、それ自身が喜んで^^;"酸化"されます。そのため、われわれの体の細胞が"酸化"される前に自らが"身代わり"となってくれる天使のような物質です。それにより、体内の"活性酸素"が減り、私たちの体の細胞は無傷でいられるのです。この『抗酸化物質』の代表的なものに『ビタミン(E,C)』があります。
<ビタミンE>
いわゆる"悪玉酸素"である『活性酸素』は、人間の細胞を包む細胞膜と結合し、壊れやすくします。たとえば、血管細胞の細胞膜が『活性酸素』に出会うと細胞膜がもろくなります。そのため"血管"自体が破壊されやすくなります。ひいては、血管の異常によってもたらされる"心筋梗塞"や"脳出血・脳梗塞"などの致命的な病気を引き起こすのです。一方、『ビタミンE』は、口から摂取すると、体中の細胞の"細胞膜"に蓄えられます。しかも『ビタミンE』は、『活性酸素』を消し去る機能があります。それにより、体中の細胞は『活性酸素』の害から守られる。それにより"致命的病気"を防ぎ、人の寿命を延ばすということになります。しかも、血管の病気だけでなく、皮膚に対しても"しみ"や"そばかす"を防ぐ作用があり、"肌の老化"も防いでくれるのです。
<ビタミンC>
『ビタミンC』は、その化学的性質が"不安定"です。"不安定"であるがゆえ、体内に取り込まれると、反応性の高い『活性酸素』とただちに反応し、結果、『活性酸素』が"無毒化"されます。これにより、『活性酸素』が引き起こす、いろいろな病気や障害が阻止されることになります。『ビタミンC』は、その他、皮膚の大切なタンパク成分である"コラーゲン"を正常に保つ作用があり、お肌すべすべ、プルプルにも役立ちます。
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(2)若さ(活力)を保つ第二の秘訣は体内でのエネルギー産生の促進
ここでのキーワードはエネルギーを産生する『ミトコンドリア』です。「若さを保つ」のに必要なもう一つの要素として"元気・はつらつ"つまり"活力"があります。"元気"であるためには、"エネルギー"が必要です。
中高年になると、疲労や倦怠感を訴えるようになります。おじさんたちは言います。「若い時はもっとガンガンやってたのに、若い時のような馬力が出ないなー」と。よく耳にするでしょう。そこで、彼らは"疲労の原因が何か悪い病気のせいじゃないか"と気になり、病院に行き、検査を受けます。しかし結果はどこも"異常なし"。悪いものは何も出てきません。そこで「年のせいか」と"栄養ドリンク"を飲み、今日も頑張ろうとします。例えば、リポビタンD、チオビタ、チョコラBBなどなど。…実はその主成分は『ビタミン』です。特に『ビタミンB1やB2』など。若さを保つために必要なのは"元気の素"となるエネルギー。そのために、ビタミンB群(B1,B2など)が必要になるのです。
ちょっと難しい話になりますが、我々の体の細胞の中に『ミトコンドリア』というものがあり、その中で"エネルギー"が作られます。もう少し詳しく言うと、ミトコンドリア内に"生化学反応回路"というものがあり、この回路を動かすことでエネルギーが産生されます。そしてこの回路を動かすのに『ビタミンB1、B2』が重要な役割を担うのです。…そろそろ疲れてきたようなので、さらなる詳しい話はやめときましょう。
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子供のころと違い、大人になると時間がたつのを速く感じます。誰でも「年は取りたくない」と思うでしょう。残念ながら、あなたが、80歳、90歳、100歳に到達するのは、今、あなたが思っている以上に速くやってきます。
現状、年を取って(特に男性に多いのですが)定年が近くなろうものなら、気分が急に黄昏(たそがれ)てきます。年金など、老後の生活費なども気になるでしょう。ある休みの日、家で一人いると、何か言い知れぬ不安・焦燥感に襲われ、恐怖すら感じることがあります。それはなぜか…。それは、自分の将来の可能性について…何かネガティブなイメージが頭をよぎるからです。自分の可能性が急になくなっていくような…。若い時は誰もが人生は永遠であるかのように感じています。意識はしませんが、無限の可能性を感じているのです。
人間は可能性の存在です。将来の可能性が無限にあると思うと明るく元気に生きられる。しかし、それがなくなった瞬間、急に生きる"よりどころ"がなくなってしまいます。
少なくとも現在、あなたは活躍していますね。世の中から期待され、組織の中心であったりする。社会の要望に十分に応えています。それは今後も、変わりません。…ただし、若く元気でさえあれば…。いくら年を取ろうと、元気でさえあれば、社会はあなたを求めてきます。元気でありさえすれば、20年、30年たってもあなたの可能性は変わらないのです。
"アンチエージング"…それはあなたの若さを維持するための手段。
"アンチエージング"…それは、あなたの未来の可能性を生み出す重要な要素。
〜さあ、20年後、30年後のあなた、どのような自分を想像していますか?

