理学療法(PT)のご案内

理学療法(Physical Therapy:PT)は、「動く」「立つ」「歩く」といった基本的な動作の回復を支えるリハビリテーションです。脳卒中や整形外科疾患、神経疾患、ご高齢による身体機能の低下など、さまざまな状態に対して評価・治療を行います。
当院の理学療法は、徒手的なアプローチ運動療法環境調整(補装具や生活環境)を組み合わせ、効率的な姿勢や運動の獲得を目指します。

徒手的なアプローチ

セラピストので、関節や筋肉に直接やさしく働きかけます。また、手を用いて適切な姿勢や動作をサポートします。

  • ①関節の動きを整える:関節の細かな動きを引き出し、固くなった関節の動きをなめらかにします。
  • ②ストレッチ方法の共有:リハビリ中に効果的であったストレッチなどを家でも続けられるセルフケアとしてお伝えします。
  • ③姿勢の微調整:「少し変えるだけ」で楽になる姿勢を一緒に見つけます。

ポイント:徒手的なリハビリで整えた後に動作の練習までつなげることで、良い変化が日常に定着しやすくなります。

運動療法(Exercise Therapy)

「できた」体験を少しずつ積み重ねることが、体と脳の学び直しにつながります。
無理な回数よりを大切に、あなたの今の状態に合わせて進めます。

  • 歩行練習:平地・段差・屋外など場面を変え、安全に歩けるように練習します。
  • 筋力・体力づくり:必要な筋肉を無理なく鍛え、疲れにくい体をめざします。
  • バランス:ふらつきやすい場面を想定し、立ち直る反応を練習。転倒予防につなげます。
  • 生活動作:寝返り・起き上がり・立ち上がり・移乗など、家でよく行う動きを重点的に。
  • 有酸素運動:歩行練習や自転車エルゴなどで、息切れ改善や持久力の底上げを図ります。

続けやすさが大切。ご自宅での短時間ルーティンや、生活の中で自然にできる工夫も一緒に考えます。

補装具・装具と環境調整

道具や環境を味方にすると、できることが増え、安全も高まります。装具は「頼る」ためではなく、力を引き出す相棒です。

  • 装具の評価・調整:AFO(短下肢装具)や杖など、歩き方に合わせて見直します。義肢装具士や福祉用具の方と相談も致します。
  • 補助具の提案:手すり・シャワーチェア・すべり止めなどで、家の中の安全を高めます。
  • 住宅環境の工夫:段差解消・家具配置・動線づくりで、疲れにくく動ける住環境へ。

違和感は我慢しないで。当たりやすい・滑りやすいなど気になる点は、すぐに調整します。

期待できること

  • 痛み・こわばりが軽くなる:「朝の動き出しが楽」「家事の後の痛みが減った」などの変化。
  • 動きがスムーズに:立ち上がりや方向転換が少ない力でできるように。
  • 筋力・体力の回復:疲れにくくなり、できる量が少しずつ増えます。
  • バランスの向上:ふらつきや転倒の不安が減り、外出の機会が増えます。
  • 歩行の安定:屋内外での安心して歩ける距離が伸びます。
  • 生活環境への適応:装具・補助具を使って自分のペースで生活しやすく。
  • 活動・参加の再開:趣味・仕事・地域活動に少しずつ戻れるよう支援します。

まとめ

理学療法(PT)は「動く力」を回復し、あなたらしい生活を取り戻すためのサポートです。
手で整える・安全に動いて学ぶ・道具と環境を味方にする――この3つを組み合わせ、生活の中で実感できる変化へつなげます。
「立ち上がりを楽にしたい」「転ばずに歩きたい」「外出の回数を増やしたい」。その気持ちが出発点です。小さな一歩から始めましょう。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。