作業療法(OT)のご案内
作業療法(Occupational Therapy:OT)は、身の回りのこと・家事・仕事・趣味など、毎日の「その人らしい生活」を取り戻すためのリハビリです。上肢の動きや感覚、注意・記憶・視空間認知などの脳のはたらき、暮らしの環境や道具の工夫まで、生活全体を見渡して支援します。
上肢機能・巧緻動作のリハビリ
手や腕の力・動かしやすさを整え、実際の作業活動につなげます。「箸やスプーン操作」「ペットボトルのフタ」「ファスナー」「スマホ操作」など、生活でよく使う動きを中心に練習します。
- 可動域・筋力・協調性:固さをほぐし、手や腕を動かしやすいように段階的に練習。
- 手指の巧緻性:つまむ・回す・押すなどの細かい操作を反復。
- 感覚の再学習:触覚などの感じ方を整え、力加減をつかみます。
- 実作業での確認:食事動作、服の着脱、書字、スマホなどで「使えるか」を確認。
食事などの日常生活活動(ADL)と家事などの日常生活関連活動(APDL)の練習
食事・整容・更衣・トイレ・入浴から、家事(料理・掃除など)、買い物・金銭管理復職や趣味など。
- 身の回り:食事、整容、更衣、トイレ、入浴動作を手順化して練習。
- 家事:キッチンでの立位・片手操作、火の管理、掃除、洗濯の練習。
- 外出:買い物の練習。
- 仕事・学業:机・椅子・PC配置、(書類整理、休憩の取り方)など、疲れにくい工夫。
安全第一:焦らず、できた手順から成功体験を積み重ねます。
自助具・環境調整
道具と環境を整えると、できることがぐっと増えます。自助具、日常生活の環境の見直しまで、生活に合わせて選びます。
- 自助具:すべり止めマット、段差つき皿、持ちやすいスプーン、靴べら、片手で使える器具など。。
- 環境調整:動線・手すりの位置、段差解消や滑り対策で転倒予防、シャワー椅子などの福祉機器の導入など。
作業療法で期待できること
- 自身の活動がしやすく:食事・整容・更衣などの活動がスムーズに。
- 手の使い方が上達:細かな操作がしやすくなる。
- 家事の不安が軽減:安全なやり方が身につく。
- 道具・環境が味方に:自助具・住環境の工夫でムリなく継続。
- 仕事・学業・趣味の再開:必要な準備と練習。
- 生活の質の向上:「自分でできること」が増え、生活の満足度が上がる。
まとめ
作業療法(OT)は、「あなたがやりたいこと」を実現するためのリハビリです。「できること」を一つずつ増やしながら、あなたらしい毎日の生活を取り戻していきましょう。

